『やさしさを忘れぬうちに』 #読了
「後悔を乗り越えられるかは自分次第」
『コーヒーが冷めないうちに』シリーズの5作目だ
5作全て読んでいるが、4つの短編で泣かせにくる構成はブレない
相変わらず、何かしらに後悔の念を抱いている人物が登場してきた
あらすじとしては、いつも通り過去にかけがえのない人を亡くした人が登場する
色々な思いがあるが、共通して後悔している点は変わらない
その後悔を乗り越えるためにも、過去に行き、会いたい人に会って、気持ちの整理をする
でも、過去に行ってもちゃんと思いを伝えられない人もいる
それでも気持ちは晴れるのだ
過去に行こうとする理由を考える
後悔している理由を整理する
もしかしたら、過去に行って後悔を晴らすことが目的なのではなく、後悔を受け入れることに意味があるのではないか
変えられない過去に思い悩む必要はない
むしろ、自分の感情を整理して、受け止める
過去にいくというのは、ただそのためだけにある
そんなことを思う一冊であった