ぐるっとパス旅 #1
世の皆さんはぐるっとパスというものをご存知だろうか
都内(一部埼玉や神奈川)の101の美術館や博物館、動物園にお得に行けるパスだ
たしか2500円で販売していて2ヶ月間有効
そのパスがあれば大体の施設は無料だし、割引のところも20%オフとかになってまぁお得だ
詳しくはググって欲しい
101個も対象施設があるけど、10施設も行けばまぁ元取れるだろうなと思う
まぁ自分は学割もあって、大学提携で無料になる施設もあるからそう単純ではないのだけど
このパスを使って、いろんな施設をハシゴしまくる旅をしてきた
西洋美術館も行きたかったのだけど、休館日だったので別場に行こうと思う
上野動物園ではひたすらに可愛いを堪能してきた
パンダはちょっと並んでたので断念したが、他の動物もめちゃくちゃいたので楽しく過ごせた
国立科学博物館は、特別展を見に行った
特別展は無料になるわけでもないのでちゃんとお金は払ったのだが、かなり興味深い内容に感じる
今やってる特別展は「毒」をテーマにしてる展覧会で、毒とは何か?から始まり、身の回りの毒や動植物の持つ毒、毒がもたらす効果などなど、毒についてたらたら説明するのではなくゼロから学べる内容になっていて誰でも楽しめるなという印象を抱いた
小学生の自分がこの展覧会に行ってたら、次の自由研究は毒をテーマにすると言いだしそうなくらいには心を動かされる内容だったので、少しでも興味があれば是非
最後に東京都現代美術館だ
ここでも常設展と企画展で2つやっていたのだが、自分は常設展のみぐるっとパスで無料で鑑賞してきた
正直、美術や芸術なんてのは鑑賞したことがない
いやあるにはあるけど、意欲的に何かを感じ取りたいと思って挑んだことはない
鑑賞とはどうやるものなのか、なぜやるものなのか
そんなものは知らぬままつっこんだ
ほーう、へぇー、とまぁわかったような気にはなっていたがなにひとつとして腑に落ちることはない
これのなにが評価されてんのか、凡人には思いつかない表現だけど、だからこそ評価もされにくいのではないか
意味のわからなさで言えば、自分が絵しりとりで書いたピカソばりの犬の方が意味がわからない
それくらい凡人にはわからなかったのだが、ひとつだけ響いたものがあった
『自己像』という作品だ
自画像ではない理由に疑問を持ち、その絵自体の暗くて顔のない表現に見惚れ、顔を見出そうと思えば見えないこともないくらいの輪郭に衝撃を覚えた
なにを伝えたかったのかな
決して自分の外見を描こうとしてるのではないのかな
外見に中身を貼り付けたようなイメージなのかな
そう思いながら絵を眺めていた
なにもわからぬまま芸術とタイマンを張ってよかったと思う
どうせ意味わからないからと敬遠してたが、意味わからないなりに解釈ができるのも楽しい
自分なりの鑑賞方法が見つかったようで大人の階段を登ったようだ
とりあえず足を運んでみないと、なにも始まらない
ぐるっとパスの旅は始まったばかりだ
これを機にもっといろんな美術や芸術に触れて、意味わからないと言いながら解釈していこうと思う